自律神経失調症の治療法としてはメジャーな漢方。
私も自律神経失調症改善のために、半年以上試しました。
今回はそんな漢方と自律神経失調症について書いていきます。
なお、そもそも自律神経失調症って何?という方は、こちらの記事を参考にしてください。
Contents
当時の症状
まず、漢方治療を行なっていた頃の、私の主な症状を説明します。
胃の不調
自律神経失調症の末に、私は慢性胃炎になっていました。病院に行き、胃カメラを飲んでも、大きな問題は見つからず、そのような診断を受けました。ストレスなどによる自律神経の乱れが原因と言われました。
具体的には、慢性的な気持ち悪さ、吐き気、食欲低下、口臭、に悩まされていました。
詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。
喉の違和感
もう一つは、喉の違和感です。ヒステリー球や、梅核気(ばいかっき)と呼ばれる症状らしいです。
具体的には、喉の真ん中(より少し下?)辺りに何かが引っかかっているような、詰まっているような感覚がずっとありました。人によっては物が飲み込みづらいこともあるようですが、私は声が少し出しづらいような感覚が強かったです。また、歯磨きなどをすると「ウエッ」となるようになりました。
この梅核気に関しては、近々別の記事で紹介する予定ですので、今しばらくお待ちください。
肌荒れ
最後に、肌荒れにも悩んでいました。
具体的には、両頬の謎の赤み、手足の指先や関節のヒビ割れとタダレです。より詳細な症状に関しては、こちらの記事をご覧ください。
いざ、漢方薬局へ
というわけで、漢方薬局へ行き、上記のような症状を訴えました。その結果をご紹介します。
東洋医学的には「肺」が悪い
私が行った漢方薬局は、舌を見て身体の状態を診察するスタイルでした。その結果、私は「肺」が悪いと言われました。東洋医学では、身体の機能を「心・肝・脾・肺・腎」の五臓として考えるようで、現代の私たちが想像する、いわゆる空気を吸い込むあの「肺」とは少し違うようです。不勉強のため、私も詳しいことはわかりませんが、とにかく東洋医学的に「肺」が担う機能に問題ありということでした。
体内に不要な水分が多すぎる
体内に不要な水分が多すぎるため、「肺」が悪くなっていると言われました。
不要な水分が多いと、代謝が追いつかず、体内に毒素が溜まってしまうそうです。すると身体は、肌荒れを起こして、その傷口から不要な水分を出そうとするそうです。
胃腸や喉の違和感がなぜ起こるのかはよくわかりませんでしたが、とにかく水分を排出することで、「肺」が良くなり、不定愁訴も治っていくとのことでした。
半夏厚朴湯を処方された
そんな症状のために、「半夏厚朴湯」という漢方を処方されました。
実はこれ、市販品もあります。しかし、漢方の先生曰く、「市販のものは成分が弱く全然効かない」とのことで、漢方薬局にて、オリジナルブレンドの半夏厚朴湯を処方してもらいました。
ちなみに、市販の半夏厚朴湯はもしものときのお守りとして常備しています。プラシーボ効果かもしれませんが、病は気からというように、少し不調が続いたときに飲むと自然に症状が軽くなっているような気がします。
半年以上継続した結果
さて、処方された漢方薬を私は半年以上試しました。その結果をご紹介します。
約1ヶ月経過
まず最初に効果が出たのは、胃腸でした。ずっと続いていた気持ち悪さが軽減されました。便通も良くなり、口臭も心なしか軽くなったような気がしました。
しかし、肌荒れと喉の違和感はほとんど変わりませんでした。
約2〜3ヶ月経過
最初は調子の良かった胃腸でしたが、この辺りでまた雲行きが怪しくなってきました。症状に波のある感じです。そこで私は、漢方薬局の先生に相談し、市販の胃薬を合わせて飲むことにしました。このことによって、胃腸はまた調子が良くなりました(市販品との併用は、担当医と良く相談の上実施しましょう)。
また、肌荒れについては、両頬の赤みは何となく引いてきた気がしますが、手足の荒れは依然としてありました。
喉の違和感も少しは改善した気もしますが、波があり、基本的には悪い状態の方が多かったです。
そして、半年経過
半年ほど漢方の治療を続けましたが、結局症状は平行線でした。波のある状態が続くという感じです。
この辺りで、私は漢方に見切りをつけ、薬局に行くのをやめました。
漢方治療中止後
漢方治療をやめた時には、また症状が悪くなったら怖いな、と思いましたが、結局症状が悪くなることもありませんでした。かと言って良くなることもなかったので、私の症状に対しては、漢方はあまり効果がなかったようです。
強いて言えば、胃腸に対しては結構早い段階で改善したので、少しは効果があったのかな、とも思いますが、市販品のお陰な気もします。
もちろん漢方が効く方も大勢いらっしゃるとは思います。でないと漢方薬局がこんなに世の中に残るはずないので(参考記事)。ですので、この記事だけで「漢方は自律神経に効かないんだ」と判断なさらず、一度お近くの漢方薬局に相談するのはアリだと思います。東洋医学的な視点で自分の症状を見つめ直すことで、何か新たな気づきがあるかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。私にとっては漢方はあまり効果がありませんでしたが、もう少し長く続けていれば効果があったかもしれません。また、効果には個人差があるとは思いますので、一度試してみるのは大いにアリだと思います。
私が漢方を挫折した詳しい経緯など、漢方に関してはまだまだ書きたいことがあるので、今後記事にして行く予定です。
最後までお読みいただきありがとうございました。