自律神経失調症は、病院に行って薬をもらえば治るという病気ではありません。
そもそも世間一般の病院は、対症療法を得意とする西洋医学がベースとなっています。例えば、頭が痛ければ頭の痛みを止める薬を出す、身体に腫瘍があれば切除してしまう、といったように、症状の出ている部分にダイレクトに働きかけ、症状を取り除きます。「何故その病気になったのか」という根本的な原因については対処しません。
自律神経失調症は、症状はあっても、検査で身体に悪いところは見つからないので、西洋医学では対処の仕様がありません。自律神経失調症においては、症状そのものよりも、「何故その病気になったのか」という根本が大切なのです。その根本的な原因にアプローチして、病気を治そうとするのが「東洋医学」です。
東洋医学の詳細な説明は専門家に任せますが、具体的には整体や鍼灸、漢方薬といった方法があります。ネットや本で調べてみると、どれも「気の巡りが云々…」言い出しますが、個人的な意見としては、「東洋医学とは、血行を良くして、身体の自然治癒能力を活性化させよう!」という考え方に基づく医学だと感じています。
では、そんな東洋医学の中から、今回は整体について書いていきたいと思います。
そもそも整体とは?
そもそも整体とはなんぞや?
スポーツ経験者や交通事故の後遺症をお持ちの方以外は、もしかしたらよく知らないかもしれません。私も自律神経失調症になるまでは、名前しか聞いたことがありませんでした。というわけで、簡単に説明します。
整体とは、民間療法から派生した手法の1つで、ツボ押しによる血流促進や、骨格の矯正などにより、自然治癒力を上げて病気を治していこう、というものです。
よくイメージされるのが、白衣の様なユニフォームを着たおっさんが、首とか肩の骨をバキバキして、あ〜スッキリ!というものです。ただ、自律神経失調症治療においては、もう少しソフトな施術がなされます。
また、整体師は免許が必要ないため、整体師によってその効果は大きく変わるでしょうし、保険も効かないので、長く通うにはなかなかの根気と経済力が必要になります。
整体に似たものに、接骨院とカイロプラティックがあります。接骨院は資格が必要で保険も効きますが、カイロプラティックは整体と同じ様に特に資格は要らず、保険も効きません。
なぜ整体で自律神経が整うのか?
街を歩けば、店先に「自律神経を整えて云々…」と書いてある整体を多く見かけますが、なぜ整体で自律神経が整うのでしょうか?
自律神経の原因はストレスです。そして、ストレスには心理的ストレスと身体的ストレスの2種類があります。詳細は下の記事を参考にしていただきたいのですが、整体は主に、身体的ストレスの方にアプローチして、自律神経を整えようとしている様です。身体的ストレスとは、姿勢の悪さや生活習慣の乱れによって、骨格が歪んだり内臓が疲れたりすることで、身体が感じるストレスのことです。
実際に整体を受けてみた
では、整体に行くだけで本当に自律神経失調症は治るのか?
結論から言うと、人それぞれだと思います。整体で治る人もいるし、治らない人もいる。
血流悪化や身体の歪みを取ることで、治療するのですから、そもそもそういった身体的ストレスが原因でない方にはあまり意味がありません(もちろん、整体を受けた!という安心感で、心理的なストレスも少しは軽減されるかもしれませんが)。
しかし、だからと言って意味がないと言うわけではありません。とりあえず行ってみて、自分に合うかどうか、少し身体が楽になるかどうか、試してみるのは大いにアリだと思います。
私自身、半年間整体に通いました。「自律神経失調症専門」を謳う整体院で、近所だったこともあり、週1ペースで継続的に通いました。施術内容も、自律神経失調症に効きそうなものでした。骨格の歪みを矯正することで、内臓の負担を軽減し、脳脊髄液(後ほど別記事で書きます)の流れを良くすることで、自律神経を整えよう、といいった感じです。
施術内容自体はとても良く、歪みが解消されていく感じもあったのですが、ある理由で行くのを止めてしまいました。
それは、施術中に整体師の先生が延々とどうでも良い話をすることです。「あの映画観ました?」とか「今週末は何をするんですか?」などなど、こちらはリラックスして自律神経を整えたいと思っているのに、少しも気持ちが休まりませんでした。そんなわけで、次第に整体に通うのが億劫になり、止めてしまいました。
また、経済的にもなかなかキツかったですね。半年で10万円以上は掛かっていたと思います。
まとめ
そんなわけで、整体が自律神経失調症に効果的かどうかは、整体師の先生次第というのが私の実感です。整体という方法が自律神経を整えるのに効果がありそう、というのには賛成なので。
みなさんが(環境的にも経済的にも)長く通える!と思える整体院を見つけられることを祈っております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。