自律神経失調症の原因はストレスだけど…

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病院の検査では何も問題がないのに、何故か具合が悪い。自律神経失調症はそんな病気です。しかもその症状は多岐に渡り、めまいや頭痛などの身体的な症状から、不安感や焦燥感などの心理的な症状まで、人によって様々です。

今回はそんな自律神経失調症の原因を紹介します。

なお、多岐に渡る自律神経失調症の症状については、こちらの記事を参考にしてください。

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自律神経は何故乱れるのか?

自律神経失調症は、交感神経と副交感神経という2つの自律神経のバランスが、長期間崩れることで発症します。

では、そもそも自律神経は何故乱れるのでしょうか?

自律神経が乱れる原因は、ずばり「ストレス」です。後ほど自律神経失調症の原因を4つご説明しますが、根本的には全て「ストレスが原因」と言うことができてしまいます。

また、ストレスには心理的ストレスと、身体的ストレスの2種類があります。

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心理的ストレス

心理的ストレスは、いわゆる世間一般のストレスのことで、引っ越しや入学などの環境の変化、失恋や配偶者の死などの深い悲しみ、などなど、心が辛かったり、嫌だな、と思うことで感じるストレスのことです。こちらは比較的イメージしやすいかと思います。

例えば、恋人に振られたショックで食欲が湧かないとか、重要な仕事を任されたプレッシャーで毎日胃が痛いとか、これも自律神経の乱れでおこる症状です。

身体的ストレス

こちらは、世間一般で言うストレスとは少し違うので、イメージがつかないかもしれませんが、心ではなく、身体が「辛い!」と感じることで生じるストレスです。

例えば、暴飲暴食や、一日中座っている、スマホを見続けている、という様に、内臓や筋肉が疲れることで感じるストレスのことです。

自律神経失調症は、心理的ストレスが原因とよく言われますが、この様な身体的ストレスによっても引き起こされることがあるのです。

ですので、職場や人間関係に恵まれている方でも、発症する可能性は十分にあるのです。

発症の原因はこれ!

ストレスによって、自律神経のバランスが崩れることは何となく理解していただけたかと思います。ただし、ストレスと言う言葉は便利で、何でもかんでも「ストレス」で片付けることができなくもないです(回りくどくてすみません)。

と言うわけで、もう少しわかりやすく、発症の原因を以下の4つに分類・整理しました。


  1. 環境
  2. 生活習慣
  3. 体質・性格・幼少期の生活
  4. 他の病気

1. 環境

自律神経失調症の原因となる環境には、2種類あります。


1つ目は、自分自身が今置かれている状況です

例えば、上司が怖い、仕事でプレッシャーを感じている、などの心が「嫌だな〜」と思うような環境です。こんな環境に身を置くということは、心理的なストレスを常に感じる状態になるので、自律神経が乱れ、いずれ自律神経失調症を発症します。


2つ目は、環境の変化です。

例えば、結婚、恋人に振られた、引っ越し、入学、転勤、などです。環境が突然変わることにより、心身は緊張します。人間は環境適応能力があるとはいえ、やはり身体としてはそれなりに大変な訳です。変化の度合いが大きいほど、受けるストレスも大きくなるので、この場合も自律神経が乱れ、自律神経失調症を発症します。


このように、環境は心理的なストレスを生み出すため、自律神経失調症の原因となるのです。

2. 生活習慣

生活習慣とは、読んで字のごとくですが、食生活、生活リズム、姿勢などを指します。

例えば、暴飲暴食や飲み会が続く、などの食生活の悪化により、内臓がダメージを受ける(ストレスを感じる)ことで自律神経のバランスが乱れます。また、昼夜逆転生活や睡眠時間の現象なども内臓や脳へのストレスを生じます。

姿勢は気づきにくいのですが、猫背や長時間座り続けるなどにより骨格が歪むことで、内臓は疲れてしまいます。これがストレスとなり、自律神経失調症に繋がるのです。

3. 体質・幼少期の生活・性格

まず体質についてですが、生まれつき自律神経が乱れやすい人は、少なからずいるようです。これは私の個人的な意見ですが、「自律神経の乱れやすさは遺伝する」と感じています。私自身、親兄弟のことを思い出して見ると、母親は常に肩や首のコリ・不眠に悩まされており、父親は頭痛・不眠・情緒不安定です。兄弟も不眠・情緒不安定ですし、うつ病の親戚もいます。また、自律神経失調症の知り合いの話を聞いていても、身内に自律神経が乱れていそうな人が多い様に感じます(母親がキレやすいなど)。

もちろん遺伝ではなく、先に述べた生活習慣も大きく関係しているとは思います。家族であれば同じ生活習慣を共にしますので、自律神経の乱れる暮らしを必然的にしてしまうわけです。


次に、幼少期の生活です。これも持論になりますが、「自律神経系の強さは、幼少期〜成長期の生活が大きく影響する」と感じています。幼少期〜成長期は神経系が最も成長する時期であるため、この時期に自律神経に良くない生活(夜更かし、偏食など)をしていると、自律神経系も未発達な状態になってしまいます。すると、大人になってもストレスに晒された時の耐性が弱いために、自律神経失調症に繋がると。あくまで持論ですが、そんな気がします。


最後に性格についてです。性格というのは、「体質(=生まれつき)」、「幼少期の過ごし方」のどちらにも起因すると思うのですが、性格も自律神経が乱れる原因になります。例えば、ネガティブな性格の人は、少し嫌なことがあっただけで「自分はダメな人間だ」等、自分を責めてしまいがちです。すると、ポジティブな人よりも心理的なストレスを強く感じてしまいます。また、目立ちたくないために、無意識に猫背になってしまい、身体的ストレスを感じる可能性も高いです。


このように、体質・幼少期の生活・性格は、ストレスの感度や自律神経の乱れやすさに繋がるため、自律神経失調症の原因となり得ます。

4. 他の病気

自律神経失調症の症状が見られる病気は結構あるようです。例えば、糖尿病や甲状腺機能障害など、生活習慣が原因と言われる病気にその傾向が強いようです。また、うつ病などの心の病も自律神経失調症と同様の症状を併発するようです。ただ、これらの病気と自律神経失調症のどちらが先に発症しているのか、これはよくわからないのではないか、と個人的には感じています。自律神経が乱れることで、抵抗力が低下し、生活習慣病になったり、過度のストレスでうつ病になったりするわけですし、なんとも言えないかな、と感じています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。自律神経失調症の原因を4つに分類して紹介しました。また、4つとも「根本的にはストレスが原因」と言える、ということもわかっていただけたかと思います。

今回紹介した以外にも、自律神経失調症の原因はあると思います。こんなのもあるよ!という方はコメント等でご連絡いただければ、即対応いたします。

一度発症すると、なかなか改善しにくい自律神経失調症ですが、自分が今感じているストレスの原因が分かれば、改善のきっかけになるかと思います。昼夜逆転生活をしているのなら、規則正しい生活に切り替えたり、人間関係に問題があるのなら、思い切って環境を変えてみたり、と治療の方向性が見えてくるかと思います。

色々な症状に悩まされて辛い自律神経失調症ですが、ストレスを少しでも抑えられるよう、前向きに暮らしていきましょう!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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