世の中には「自律神経を整える音楽」というようなタイトルのCDやアプリが、山のようにあります。そういった音楽には、確かにリラックス効果があるので、自律神経が整いやすくなると思います。
しかし、聴き方を間違えると、逆に自律神経をさらに乱してしまいます。その理由を、私の実体験を元に書いていきたいと思います。また、そこから分かってきた「より効果的な聴き方」も合わせてご紹介します。
Contents
自律神経を整える音楽について
自律神経を整える音楽とは?
そもそも自律神経を整える音楽って?という方は、インターネットで「自律神経 音楽」で検索していただくと、たくさん出てきます。YouTubeや通販の検索結果が多いみたいですね。
もちろんCDショップでもコーナーが作られていたり、スマホのアプリでも、そういった類のものがたくさんあります。
目的はリラックス
こういった音楽の目的は、身体と心をリラックスさせることです。なので、基本的に静かで、何処か神々しい雰囲気の音楽が多いです。自然の風や水の音、オルゴールの音、などが入っていることが多いように思います。BGMのように深く聴き入ることがない作りになっているようです。聴き入ったりリズムに乗ってしまうようでは、気分転換はできても、リラックスするのは大変です。
副交感神経を優位にしてくれる
上記の通り、こういった音楽を聴くことで、身体と心がリラックスします。すると、副交感神経が優位になります。副交感神経は休息時に優位になるものです。
自律神経が乱れている方は、交感神経が優位になりがちです。交感神経が優位になると、身体は緊張状態になります。つまり、自律神経を整える音楽には、副交感神経を優位にさせることで、この緊張状態を緩和する効果があるのです。
聴くタイミングは就寝前がオススメ
繰り返しになりますが、こういった音楽の目的は副交感神経を優位にし、心身ともにリラックスさせることです。つまり、就寝前に聴くのが最も良いと、私は思っています。
しかしこれには様々な意見があります。朝がオススメという方もいらっしゃいます。
もちろん朝でも昼でも、ちょっと疲れたなというタイミングで聴くのでも効果はあると思いますが、夜寝る前に聴くと、リラックスしたまま眠れるため、睡眠の質が良くなります。自律神経を整える最良の方法は、良質な睡眠を取ることだと思いますので、やはり眠る前が最も効果的なのではないでしょうか。
NGな聴き方
さて、既に書いてしまいましたが、自律神経を整える音楽は、眠る前に聴くのが最も効果的だと思います。しかし、ここで大きな落とし穴がありました。私はこれに気づかず、眠る前に聞いているにも関わらず、逆に自律神経が乱れるという経験をしました。
イヤホンで聴いてはいけない
これが落とし穴でした。私は元々音楽好きなのもあり、イヤホンで音楽を聴きながら寝ることが良くありました。その習慣で、自律神経を整える音楽もイヤホンで聴いていました。しかし、イヤホンで聴いてしまうと、自律神経は大いに乱れることがわかりました。その理由を列挙します。
リラックスできない
イヤホンを付けながら寝ると、寝返りを打ちづらいです。横向きになると、圧迫されて耳が痛くなりますし、ごろごろ動くと、コードが腕や首に絡んだり、耳から外れたりします。すると、寝返りを打たないようにしたり、体勢を変えたい時は、ゆっくりと気を使いながら動いたりすることになります。
こんな風に気を使っているのでは、最大限にリラックスできません。
首のコリに繋がる
ようやく眠りに落ちたとしても、気持ちの何処かで「イヤホンが外れないようにしよう」と思っているためか、結局身体は緊張状態のまま眠ることになります。特に顔を動かさないようにするため、首や肩の筋肉が凝ってしまいます。首のコリは自律神経の大敵ですので、ここが疲れるのは最悪です。このことが、イヤホンを付けて眠ることにより、自律神経が逆に乱れる最大の原因だと思います。
なお、こちらの記事で、首のコリを取るストレッチをご紹介しています。首が凝っている方は是非ご一読ください。
効果的な聴き方
そんな落とし穴に気づいてから、考えた私が思う「自律神経を整える音楽の効果的な聴き方」をご紹介します。
スピーカーで聴く
イヤホンがNGなのですから当然ですね。スピーカーであれば、寝返りを気にすることなく、最大限にリラックスしながら聴くことができます。
音量は小さめにしましょう。大きすぎると、結局音楽に集中してしまいます。
タイマーを活用する
聴くタイミングはやはり眠る前でOKです。
しかし、眠る前に聴くと、朝まで流れ続けることになります。イヤホンで聴いていた頃は、朝には結局耳から外れているため、気にならなかったのですが、スピーカーだと延々流れてしまいます。CDやプレイリストが一巡するまで流していても良いのですが、眠りに落ちてからは、無音が一番だと思います。どんなに良い音楽でも、睡眠時にはやはりノイズでしかありません。
そこで、今時の再生機器には大抵タイマー機能が付いているので、それを活用してください。アプリの場合もタイマー付きのものが多いです。音楽を掛けてから大体どれくらいで眠るかを考え、少し余裕を持って予約してください。
私は30〜40分にしています。今では15分くらいで眠りに就けるのですが、「眠る前にCDが終わってしまったらどうしよう」と不安になって結局眠れないことに気づき、余裕を持ってタイマーをかけることにしています。
眠る少し前から流す
眠る体勢になって、電気を完全に消してから音楽を流すと、「なんだか寝なきゃいけない」という謎の焦りに苛まれる可能性があるので、眠る少し前から流すのがベターです。
具体的には、一旦間接照明にして、音楽とタイマーを掛け、おやすみ前のルーティーン(私の場合、糸ようじとハーブティー)をしてから、照明を落として寝ます。
すると、ハーブティーの効果も相まって、最高にリラックスして眠ることができます。
私がオススメするハーブティーの飲み方はこちらを参考にしてください。
あくまでサポートと考える
これは心がけの問題なのですが、こういった音楽は、あくまで睡眠導入をサポートするものでしかない、と考えることが大切です。この音楽を聴けば絶対大丈夫!などと思うと、いざあまり効果がなかった時に、どうして効かないんだ!と焦ってしまい、余計に眠れなくなります。
あくまでサポートです。結局は、良質な睡眠が取れればそれでOKなのです。ですから、今日は音楽がうるさく感じるな、という日は潔く止めましょう。その方が良く眠れます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。自律神経を整える音楽は、世の中にたくさんありますので、気軽に試してみてください。
また、上記の通り、こういった音楽はあくまで睡眠導入のサポートですので、無理に聴くのは止しましょう。「効果があったら儲けもん」くらいの気持ちが大切です。良質な睡眠を取る方法は他にもいくらでもあります。自分に合う方法を探していきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。