自律神経失調症関連の病院は全国にいくつあるの?

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自律神経失調症になってみると、街を歩いていて気づいたことがありました。

それは、「整体院がやたら多い」ということです。

整体院に限らず、漢方薬局や鍼灸院もよく目に付くようになりました。それに加えて、普通の病院(内科などの西洋医学系医院)も多いことに気がつきました。

ということで、日本全国に、整体院漢方薬局鍼灸院などの自律神経失調症に効きそうな東洋医学系医院はどれくらいあるのか。対して、西洋医学系の病院はどれくらいあるのか。について調べてみました。

東洋医学系医院の数

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出典

今回、出典として採用したのは、厚生労働省発表の以下の資料です。詳細が載っているのが平成28年度が最新だったので、それを見てみました。

【厚生労働省】平成 28 年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況

全国の整体院の数

厚労省の発表によると、整体院は「その他の施術所」という分類になっているようです。これは、整体師に国家免許が必要とされないために、正確な判断が難しいことが理由かと推察しています。

何はともあれ、厚労省の報告書によると、主に整体院と思われる「その他の施術所」は、全国に2,739存在するようです。そして、その数は、増えたり減ったりしつつも、概ね3,000弱をキープしているようです。

全国の鍼灸院の数

続いては鍼灸院の数ですが、こちらは厚労省の資料にもきちんと分類されています。鍼灸院の先生になるには国家資格が必要なので、きちんと分類されているのでしょう。

さて、全国の鍼灸院の数は、平成28年の時点で、28,299箇所あるようです。整体院と比べると圧倒的に多いですね。約10倍です。果たして本当に腕のある先生はどれほどいるのか…

さて、ここ10年の推移ですが、年々増加傾向にあるようです。理由はわかりませんが、10年ほど前から東洋医学が流行している(あくまで筆者の実感です)ことと関係ありそうな気がします。

全国のあん摩、マッサージ及び指圧を行う施術所の数

続いて、あん摩、マッサージ及び指圧を行う施術所ですが、こちらも国家免許が必要なものであるため、厚労省の資料にもきちんと分類されています。

それによると、平成28年度時点で全国に19,618箇所あるそうです。また、ここ10年で、全体的に減少傾向にあるようです。自律神経失調症に関しても、あん摩やマッサージに効果があるというのはあまり聞かないような気がするので、全国的に流行らなくなっているのでしょうか。

全国の接骨院の数

こちらは、整体と良く間違われるのですが、きちんと国家免許が必要なもので、交通事故の後遺症改善やスポーツ選手の怪我改善を主な目的としているように感じます。

自律神経失調症に効果があるという宣伝文句はあまり聞きません。自律神経失調症自体が原因が曖昧なため、国としても接骨院で治るとは言いにくいのかもしれません。とはいえ、同様に国家免許の必要な鍼灸院では自律神経失調症に効果ありと謳う所も多いので、真実は私にはわかりません。

さて、そんな接骨院ですが、平成28年度時点で、全国に48,024箇所あるようです。また、年々増加傾向にあるようですね。

全国の漢方薬局の数

こちらは、厚生労働省の資料を探しまくりましたが、見つけることができませんでした。ただし、全ての薬局の合計数は集計されていました。

平成28年時点で、全国に58,678箇所あるようです。結構多いですね。

単純計算で1つの都道府県に約1,200個の薬局がある計算になります。人口でいうと、日本の全人口が1億2,700人なので、約2,000人で1つの薬局をシェアしていることになり、こう考えると、それほど多くもないのか?と良くわからなくなってきますね。

西洋医学系医院の数

出典

こちらも東洋医学系医院と同様、平成28年度の厚労省の資料を見てみました。

また、今回は自律神経失調症に関連していそうな精神科の病院と、内科の数を見てみました。

【厚生労働省】平成28年(2016)医療施設(動態)調査・病院報告の概況

病院と診療所の違い

西洋医学系の医院の数を語る上で、まず病院と診療所の違いを知っておく必要があるようです。

病院はベッド数が20以上のもの、診療所はベッド数が20未満のものだそうです。

厚労省の資料ではこの2つを区別して集計しており、診療所については詳しい分類がされた資料が見つからなかったため、ここでは、病院に限定して集計してみました。

なお、平成28年度では、病院が全国に8,442診療所が101,529あるようです。ベッド数が多い、大きい病院はそれほど数がないようですが、街の小さな病院はとてつもない数ですね。単純計算で、約1200人で1つの病院をシェアしていることになります。

全国の精神科病院の数

自律神経失調症による不定愁訴が、精神的なストレスが原因であると推定される場合、資料内科等の精神科病院の受診を勧められることが多いようです。

厚労省の資料によると、平成28年度の時点で、全国に精神科病院は1,062あるようです。

なお、一般病院の数は7,380のようで、病院の内、約1割が精神科病院のようですね。

また、西洋医学系病院の数の推移は、表としてはまとまっていなかったため、今回は割愛しますが、病院の数は年々増加傾向にあるようです。

全国の内科病院の数

全国の内科病院は6,799あるようです。精神科以外の病院の総数が7,380ですので、ほとんどの病院で内科診療はしてもらえるということですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、東洋医学と西洋医学の両面で、全国の医院の数を調べてみました。西洋医学系医院と比べると、東洋医学系医院の方が多いように見えますが、ベッド数の少ない診療所も入れると、圧倒的に西洋医学系医院の方が多いようです。

東洋医学系医院は保険が効かないこともあり、利用者にとっては今だにハードルが高い印象があります。東洋医学系院がもう少し増えて、メジャーになれば、保険も認められて(?)、自律神経失調症患者の減少に繋がるのかな、なんて考えたりしています。

とはいえ、今でも少ないということはないので、みなさんが、自分に合う医院を見つけられることを願っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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